こんにちは キレイデザイン協会代表理事の大沢清文です。
10月となりましたね。
国土の7割を森林が占めるこの日本では、
秋は各地の山々が赤や黄色にと色とりどりに姿を変えます。
それに魅了され、
ドライブや登山に出かけられる方も
多いのではないでしょうか?
今日は秋を彩る「紅葉」について、私が感動したお話をしたいと思います。
キレイデザイン協会では、
毎月1日に大沢清文さんの今月のリズムカラーを配信しています。
その流れは、 植物と同じで
発芽期、成長期、開花期、 収穫期、開墾期と移り変わり
どの時期にも、
その時期こその特性となくてはならない理由があります。
落葉樹にとって、
やがてやってくる冬は、 動物の冬眠に似た「開墾期」であり、
秋を彩る紅葉は、落葉樹がその厳しい冬を
乗り越えるための「冬支度」です。
キレイデザイン学では、
開墾期を「未来の自分へ夢を託して」と定義し、
「終わり」そして「はじまり」を意味し、
未来の自分のために、種を植えるための土を耕し
準備を万全にしておく時期だと発信しています。
落葉樹の一年は、 春から夏にかけて青々とした葉を繁らせ、
その葉が夏の強い日差しの中で盛んに光合成を行い、
自らのエネルギーを作り出しています。
秋になり日差しが弱くなると、
樹木は葉によって十分な光合成を行うことが困難となり、
エネルギーが不足し、 葉に残っている有機物のうち
再利用できるものまでも回収にかかります。
葉は葉緑素が壊れてしまい、
今まで見えなかったカロチノイドという
黄色い色素が浮き出て見え、 黄色い紅葉となります。
また、
葉の中に残った糖分によってアントシアンという
赤い色素ができていると赤が目立ってくるので、 赤い紅葉になります。
光合成を行っていた葉緑体も必要が無くなり
分解されはじめるのですが、 青色の光を
遮ることができず吸収してしまい、 有害な物質を作り出し、
このままでは 樹木へ侵入してしまいます。(光酸化障害)
そしていよいよ、葉っぱを維持する為の力さえ不足してきます。。
このまま冬を迎えると、有職物質の侵入と
エネルギー不足により樹木そのものが衰えてしまいます。
そこで葉は、分解の途中で発生した有毒物質を抱えたまま、
自らの命を樹木に託し、 散るのです。
そして樹木は、
葉が残してくれたエネルギーを保ちながら
寒い冬を乗り越え、春に新芽を芽吹かせるのです。
なんとも切ない気もしますが、 散りゆく葉の潔さと、
その愛と覚悟をしっかり受け取り命を繋ぎ続ける
樹木の偉大さ、、、
巡りゆく自然界の必然。。。
自然って凄いなー!と感動してしまいます。
今年の秋は、赤や黄色に散った葉にぜひ
「おつかれさま。」と「ありがとう。」
そしてその生命を繋ぎ続ける樹木に、
「これからもよろしくね!」
を言おうと思います^^。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
よく食べ・よく学び・よく笑うあなたが大好きです
どうぞ、色づく10月を楽しんでお過ごしください。